走り切ったからよしとしよう

あるんだ。そうゆう日が。
なんだかうまくいかない日が。今日は木曜日。

金曜日を目前にして仕事でくたびれてしまい、息切れ気味に帰宅。電車でAirPodsを出そうとしたら見当たらない。会社に忘れたようだ。萎え。
萎えたが、明日は金曜日。
気を取り直して今日は大好きなお弁当屋さんの唐揚げ弁当を食べようと思い、最寄駅で唐揚げ弁当を購入。

すぐにでも食べたい気持ちを抑えて、徒歩1分のジムにランニングに向かう。えらいえらい。
12月上旬の寒さに肌をさすりながらジムに到着すると3台あるランニングマシンが全て埋まってるではないか。くそ。今日に限って。

でも僕は悩まない。悩む時間が惜しい。
だから歩いて20分弱かかる上野公園に走りにいくことにした。正直だるかった。徒歩1分のジムにいくつもりだったのだから当たり前だ。でも僕は走ると決めたら走るんだ。

再度気を取り直して鶯谷駅に向かって歩いてると足元がおかしい。
履いていた靴下のゴムが死にかけていて、履いているくるぶしソックスがどんどんずり落ちる。20メートル歩くたびに靴を脱いで靴下を手繰り上げる作業を3度した。でもだめだった。今まで何の問題もなかったのに。なんて日だ。諦めて靴下を脱いだ。shit。

何とか上野公園についた。この公園は好きだ。
色んなことをやっている若者がたくさんいる。スケボー、ダンス、自転車。自由だ。

そんな彼らを横目に僕は走り始めた。でもなんだか雑念だらけだ。おまけに元々は外で走る予定ではなかったので、財布やら携帯、鍵が邪魔でポケットの中でジャラジャラうるさい。AirPodsも無いから音楽も聴けない。なんだか全然走りに集中できてない。キレそうだ。こらえろ。走り続けろ。走っていれば気持ちよくなってくる。

そうやって自分を奮い立たせていると、左足の靴紐がほどけた。この1年でほぼ毎晩走っているが、ランニング中靴紐が解けたのは2回くらいしかない。今日に限ってほどけるのか!!そう叫びたくなったが、怪我をする訳にはいかない。すぐに靴紐を二重結びにした。

2週目。徐々にランナーズハイになってくる。これだこれだこれだ。ここまでよくイライラを我慢して僕は走っている。そう自分を鼓舞した。

その瞬間今度は右足の靴紐が解けた。なんだなんだ。僕が何をしたと言うのだ?靴と靴下の神様が怒っているのか?もはや笑けてきた。

ただここまでくると諦めもつく。ええい。あと1周走ればいいんだ。
結構苦しかった。いや、息切れ的な苦しさではないんだ。切れそうになる気持ちを維持するのに気疲れしていたのだ。

でも何とか走り切った。
本当によく走り切ったと思う。

汗もたくさんかいた。
よし、大好きなソルティライムを買おう。自販機に150円を投入。ボタンを押す。あれソルティライムがでてこない。もう一度。あれソルティライムが出てこない。は?なにそれ?

怒っていたわけではなく、機械の中で詰まっているのかと思い自販機を蹴ってみた。うんともすんとも言わない。すると後ろに女の人が順番待ちをしていた様でその一部始終を見ていたようだ。ドン引きの表情。

違うんです。僕は自販機さんを傷つけたかったわけじゃないんです!そう目線で説明しても彼女の軽蔑しきった表情は晴れなかった。

なんてことのない木曜日に起きた不運の連続。でも。と思う。悪くはないな。散々な過程ではあったが、走るという目的を達成できたので結果はオーライ。そう思えたからなんて事のない木曜日も悪くないし、冷めた唐揚げ弁当はそれでも美味しかったし。30歳2日目にしては上出来だったかもしれない。